野菊の如き君なりき (1955年、日本)

ただ、ストーリー書くシリーズ

 

野菊の如き君なりき

監督:木下恵介

 

スト―リー

 

小舟にのり、川を渡る一人の老人。

老人は数年ぶりに故郷に帰る途中であった。

船頭との会話で、老人が住んでいた家はもう幽霊屋敷だといわれている。

 

昔を懐かしんで、回想にひたる老人

 

回想の中で、政男には二つ年上の幼馴染の女中、民子がいた。

民子と政男は仲良しで、いつも二人で遊んでいる。

 

しかし、意地の悪い女中仲間に冷かされ二人の仲は少しづつ

険悪になっていく。

そんな中でもふたりは事ども用によくあそぶ。

民子「私って、野菊が好きなのよ」

政男「君は野菊のようなひとだね」(ここでタイトルがわかる)

民子「あら、それならあなたは竜胆のようなひとね。」

また、政男の母も世間体を気にして政男と民子を一緒に遊ばせないようにしていくのだ。

 

政男は中学生に上がり、寮にいくことになったので島をでていくこととなった。

しかしずっと民子に会えないわけではない。

正月になり、政男は実家に帰ってくると民子はいなかった。

近くの富豪の家に嫁いだのだ。

 

政男はショックを受けるが、学校の寮に戻る

しばらくたったある日、母から電報がとどき、島に帰る政男。

母は急に呼びつけておいてなかなか要件を話さない。

政男はとりあえず家のものたちと一緒に食事をとるが、

そのうちのひとりがいう「民子さん、死んじゃったよ」

 

民子は、嫁いだ先で子供ができるが流産して体を壊してしまい

実家に戻っていた。

見舞いに行った母と女中たちは、最後をみとる。

民子は左手に何かを握りしめていた。

悪いと思いつつ、母はその手をひらいた。

そこには政男からの手紙と、竜胆の花がにぎられていた。